花粉症は、一年中注意が必要です。
以下の通り、季節によって、原因となる植物が異なります。
●春の花粉症
スギやヒノキなど
●夏の花粉症
イネ科
●秋の花粉症
キク科(ブタクサやヨモギ)、クワ科
今回は、
花粉症対策について、
『よくある質問(Q&A)』形式でまとめてみました。
これは花粉症ですか?風邪ですか?
・鼻づまり
・鼻水
・くしゃみ
・目の痒み
などが出ていて、
発熱の様子がない場合
は、花粉症の可能性が高いかもしれません。
日本人に一番多いスギ花粉症は、
1月下旬〜4月頃、最も花粉が飛散し、
症状が発生する可能性が高いです。
冒頭に紹介のとおり、
花粉症は、
一年中注意が必要で、
季節によって原因となる植物が異なります。
春に花粉症を発症している方のうち、
約20%は他の時期の花粉に反応するアレルギーを持っていると言われています。
日常生活で、気をつけた方が良いことは?
パソコンやスマホの使用時間に気をつける
ディスプレイを長時間見続けると、
気づかないうちに目を酷使しています。
・眼精疲労
・肩こり
・不眠
など、健康障害の原因にもなります。
長時間の使用は避け、
時々目を閉じるなど、意識的に目を休ませるように心がけましょう。
定期的に目を休ませると、
疲れが蓄積しません。
また、
光や情報が遮断され、
脳の負担を軽減することもできます。
ドライアイ対策にもなり、お勧めです。
タバコを意識的に避ける
タバコの煙は、
鼻の粘膜を直接刺激し、
鼻づまりを悪化させる原因になります。
タバコを吸わない人でも、
近くに喫煙者がいると受動喫煙となり、
煙によって刺激を受けてしまいます。
タバコの他、
昨今の大気汚染から、排気ガスなども刺激の原因になります。
外出時はマスクやメガネを着用し、
室内では空気清浄機を使用しましょう。
バランスのとれた食事を心がける
食事によって、
「花粉症の症状を和らげることは可能」と考えます。
まず大切なのは、
栄養バランスの良い食事を心がけること。
花粉症に良いとされる食材を含め、
・主食
・主菜
・副菜
など、
バランスの良い食事をとるように心がけましょう。
食事の時間が不規則だったり、
好き嫌いなど、偏りがある場合は、生活習慣全体の見直しも大切です。
適度な運動を心がける
花粉症シーズンは、
花粉を気にするあまり、外出が敬遠されがちです。
運動不足にならないように、気をつけましょう。
運動不足になると、
免疫のバランスが崩れ、結果、花粉症が悪化することも懸念されます。
花粉の飛散が少ない午前中に、
・ランニング
・ウォーキング
・ジム
・プール
など、意識的な運動をお勧めします。
ストレスを溜めないように心がける
ストレスは、自律神経を乱し、免疫のバランスを崩す原因となります。
免疫バランスが崩れると、
花粉に過剰に反応し、結果、花粉症が悪化することも・・・。
それにより、
更にストレスが溜まり悪循環となることも心配です。
ストレス発散に心がけましょう。
ゆっくり入浴する
38〜40度の湯に、
15分ほど浸かりましょう。
しっかり温まることで、副交換神経が優位になり、リラックスできます。
そして、ぐっすり眠ることもできます。
入浴により、
・冷え対策
・不眠解消
・リラックス効果
などが期待されます。
汗をかいて血行も良くなり、
余分な水分や毒素が排出され、デトックス効果も期待できます。
しっかり睡眠をとる
睡眠が足りていないと、
免疫やホルモンのバランスを崩しやすくなり、結果、花粉症の症状を更に悪化させてしまいます。
花粉症の症状が出始めると寝付きも悪くなるので、
・寝室の花粉除去
・寝る前の入浴
・自分に合った寝具選び
など、寝付きやすい環境作りも大切です。
メガネとコンタクトレンズ、どっちがいいの?
花粉症時期は、
コンタクトレンズよりもメガネをお勧めします。
メガネによって、目を花粉から守ることができます。
目は、涙による浄化作用があります。
花粉やゴミが目に入った場合は、涙が洗い流してくれます。
しかし、コンタクトレンズの場合、
うまく洗浄ができず、花粉などが目に溜まり、症状が悪化するケースも考えられます。
もし、やむを得ずコンタクトレンズを使用する場合は、
1Dayタイプなどを屋内に入ってから使用するのがお勧めです。
アルコールは控えた方が良いですか?
アルコールにより、
血管が拡張し、鼻づまりや目の充血などの症状が起こりやすくなります。
花粉症の時期は、
送別会、新年会、お花見など、飲む機会も多くなりがちです。
また、
お酒のお供、おつまみは、
高タンパク、高脂質のものが多く、
食べ過ぎにより免疫力を低下させ、結果、花粉症に悪影響を与えかねません。
日頃の食べ物、アルコールなども意識していきましょう。
花粉症と風邪を見分けるにはどうしたら良いですか?
花粉症は花粉に反応して症状が現れます。
そのため、
特定の季節に鼻づまりや鼻水、目の痒みなどを繰り返し引き起こすのであれば、
花粉症の可能性が高いと言えるでしょう。
また、
・屋外より屋内の方が楽
・雨の日の方が楽
・発熱は特にない
などの場合も、
花粉症の可能性が高いです。
子供も花粉症になりますか?
子供の花粉症が増えています。
東京都が平成28年に行った調査では、
都内における0〜14歳の40.3%の子供が花粉症推定されています。
花粉症に限らず、
・何らかのアレルギー疾患に羅患している子供が増加傾向であること
・花粉の飛散量が年々増加していること
も原因と考えられます。
子供の花粉症については、
別途、関連記事を紹介する予定です。
花粉症治療のための医療機関選びのポイントはありますか?
花粉症を専門とする診療科には、
耳鼻科やアレルギー科などがあります。
通いやすい医療機関の中から、
花粉症の診察や治療が可能かを確認の上、受診することをお勧めします。
将来的に根本的治療を受けたいと考える場合は、「舌下(ぜっか)免疫療法」が可能か、事前に確認しておくと良いでしょう。
花粉症の薬について
副作用はありますか?
薬によっては、
眠気などの副作用があります。
医師の指示や注意書きを良く理解し、
容量や注意事項を守って服用する場合、
健康への大きな影響はないと考えられます。
もし、服用中に気になる症状が出た場合は、使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
薬を飲み始めるタイミングはいつですか?
アレルギー治療薬は少しずつに効果が現れるため、
予測された花粉飛散開始日と同時に(薬剤によっては1週間前程度)飲み始めると効果的です。
薬の種類によっては即時性があるものもあります。
医師の指示などの従い、正しく服用してください。
花粉症は完治しないのですか?
現在のところ、
花粉症を完治させる根治療法は完全に確立されていません。
しかし、
根治療法に近い療法は開発されています。
2014年秋には、
舌下免疫療法が保険適用となり、治療薬も発売されました。
医師より一言
アレルゲンを含むエキスを舌下に定期的に投与し、体内に吸収させることで症状を軽減させていく方法です。
一定の効果が期待できるものの、以下のようなデメリットも存在します。
【デメリットの代表例】
・治療開始から終了まで2〜5年ほど掛かる
・薬品の処方のため、定期的に通院する必要がある
・およそ2割の確率で長年治療したにも関わらず、効果が出ない人もいる
症状がなくなった、
もしくは軽減されたという人でも、
数年経つと元通りのレベルの症状まで戻ってしまう可能性もあります。
ぜひ、かかりつけの医師に相談してください。
薬に頼らず、花粉症の症状を緩和させる方法はありますか?
「薬に頼らずに症状を緩和させたい」
と感じている方も多いかもしれません。
真の健康100万人プロジェクト®では、
薬以外で花粉症の緩和を目指す方々の応援もしています。
・食べ物(栄養素)
・運動
・睡眠
・ストレスコントロール
を意識して、免疫力を高めましょう。
『自己免疫力を高める方法』については、
この記事の最後に関連記事を紹介しております。
以上、
花粉症対策について、
『よくある質問(Q&A)』形式にてまとめてみました。
この文章によって、
少しでも花粉症に対する疑問が和らぎ、
お役に立てましたら嬉しいです。
最後に、関連記事を紹介します。