食物繊維に対する腸のマイクロバイオーム反応

もしあなたが内臓のことをキモイと思うなら、次の文章に備えてください。 「あなたの消化管内は、何兆もの微生物でうごめいています。」

これらバクテリア、イースト菌、真菌等は、結構凄い奴らです。 それらが作り出す酵素は、様々な物質の代謝になくてはならない存在で、それがわたしたちの代謝能力を高めてくれています。 それらはわたしたちのために働いているのです。

そして、わたしたちは、ある意味腸内微生物を自分で管理しています。 いくらかの努力とある程度食事に気をつける事で、わたしたちは物事を変えることができます。 食事、ライフスタイル、運動、ストレス、そして環境はすべて、わたしたちの腸のマイクロバイオームの構成に影響を与えます。

食物繊維の複雑な構造は、腸の微生物の多様化に役立っています。 さまざまな食物繊維を豊富に含む食品を食べることで、マイクロバイオームが多様化することが研究によって示されています。 また、多様な腸内微生物を抱える人は、環境における適応能力に長けています。

 

でも、なぜ食物繊維はそれほど大きな役割を果たすのでしょうか

健康的な腸のバリアーを維持することは、大きな課題です。 腸は、体内への有益な栄養素の吸収を、促進させます。 有害な物質が吸収されるのを防ぐのにも役立ちます。 食物繊維は、腸における自然な保護、および健康的な吸収を助けることが示されています。

そして、繊維不足は、自然の腸のバリアシステムに悪影響を与える事があります。 しかし、十分な量の発酵性食物繊維があると、防御力が高まります。 この発酵プロセスは、2つの方法で腸の健康を維持するのを助けることが示されています。 ひとつ目は細胞増殖率の上昇(細胞数の増加)です。 ふたつ目は、細胞の特殊化の進行(細胞が特定の役割を遂行するために変化するとき)です。

食物繊維は腸の免疫機能にも影響を与えます。 これは重要です。 腸には、体全体の免疫細胞の最大80%が存在します。 そして食物繊維で有益な微生物の成長を促すことはまた、健康的な内分泌(ホルモン)反応、窒素代謝、そして腸、肝臓、腎臓間のシグナル伝達をもサポートします。

健康を維持するためには、わたしたちの友達である腸内微生物を、健康で幸せに保つことが重要であることがお分かりいただけましたでしょうか。 そして、豊かで多様な腸内微生物コミュニティをサポートするための素晴らしい方法は、さまざまな繊維が豊富な食品を食べることなのです。

 

原文記事: https://askthescientists.com/qa/dietary-fiber-and-microbiome/

翻訳:藤田幸三

 

米国本社のUSANA Health Sciences Inc. が米国で提供している栄養製品と、日本のユサナ・ヘルス・サイエンス・ジャパン合同会社が提供している栄養製品では、配合成分が異なります。その主な理由は、各国間によって薬事法や医薬品基準等が異なるためです。

日本国内で販売している栄養製品も、米国本社が販売している製品と同様に、米国の医薬品GMP基準を順守し、且つ、米国食品医薬品局(FDA: Food and Drug Administration)に「医薬品製造施設」として認定された米国本社の自社工場で製品を生産しています。

本記事は、米国本社の情報を翻訳しつつ、日本の読者の皆様に向けて加筆・編集しています。尚、本記事の掲載内容については、ユサナ・ヘルス・サイエンス・ジャパン合同会社に確認をいただいております。

Supervisorこの記事の監修者
医師(泌尿器科・内科) 首藤直樹
医師(泌尿器科・内科) 首藤直樹
医学博士
五反田泌尿器科内科すどうクリニック院長

昭和大学医学部卒業後、NTT東日本関東病院泌尿器科医長などを経て、五反田泌尿器科内科すどうクリニックを開院

患者さんとの対話を大切に、身体・心の健康の支えとなることを心がけている

一人ひとりに丁寧に接することをモットーにしており、温かい人柄は、大きな信頼を得ている